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本とご飯の記録

食と本に纏わることを主に日々のありのままの私。続く限り徒然に。

しあわせのパン

しあわせのパン (ポプラ文庫)

しあわせのパン (ポプラ文庫)


表紙は大泉洋さんと原田知世さんのお二人で、
映画化されていたお話のようですね。

私は映画は全く知らずに手にとったわけで
有川浩さんや三浦しをんさんの作品を読んでも思うのですが
最近の映像化されている作品って小説や書物としての面白さがちょっと欠乏していて。

小説や読み物というよりも、脚本って感じになってしまっていてすごく残念に感じることが多いんですよね。
セリフで話が流れていくというか…。


*


結論からいきます。


これは傑作です。

ちょっとなめてました。
すみません。


北海道のカフェ(オーベルジュ)を舞台にした短篇が4つ。

どれも暖かくて、少しうるっときてしまいました。


そして
食べ物の描写がすごく美しい。

丁寧に丁寧に、大切に食べ物が表現されていて。
きちんとそこに意識して、大切に書かれたのが伝わってきます。


私の感触的には
乾ルカさんと小川糸さんを足したような

暖かいと美味しそうの代名詞のような作品でした。


*


私はカフェが好きで、よく行くのですが
またこれ読んだら行きたくなりました。笑


そして、思い出したのはここ。




香川だと私の中で、この本の印象と重なるところがありました。

パンはしておられないけれど、独特の暖かい雰囲気とか。


ああ、豆パンをかじりながらカボチャのポタージュをのみたい。

もちろん、豆パンは誰かとはんぶんこして。
誰とでもよくない誰かと。



大切なのは
君が、照らされていて
君が、照らしている
ということなんだよ


自分を肯定できるようにならないと。


また再読したい暖かい一冊。