本とご飯の記録

食と本に纏わることを主に日々のありのままの私。続く限り徒然に。

ごはんぐるり

ごはんぐるり (文春文庫)

ごはんぐるり (文春文庫)



職場に併設されている図書室。
最近は文庫本が多く入荷されており、借りました。

西加奈子さん大好きなんです。


いや、最近の女流作家でベタすぎて
他の作家さん知らないからとりあえずそんなこと言ってんやろ?
って思われることが悔しくて、言いたくなかったけど
言いたくてたまらないから言うのだ。


西さんのエッセイを読むのは初めてで、しかもそれが私の大好きなごはん、食をテーマに書かれたもの。

子どもの頃
私は食と本に関わる仕事がしたいと思っていた。
その夢とは全然違う仕事を生業としているわけだけれど、私の夢が詰まった一冊だった。


胃袋は思い出がつくる。


うちの母親は、とても料理が下手で
私が大人になってしまった今では、実家に帰ってもあまり家でごはんを食べることはない。


学生時代のお弁当も、友達が食べているような可愛くておしゃれなお弁当ではなかった。
ご飯はパサパサだったし、玉子焼きはいつもモサモサしてた。
煮物の汁が漏れたり、ご飯にしみてしまっていたことなんて日常茶飯事。
おにぎりは一口かじると壊れた。笑




それでも、高校と大学時代の7年間
毎日必ずと言っていいほど毎日、お弁当を作ってくれていた。

だから、学食でみんなが食べてたランチも一度くらいしか食べたことないし
購買部にみんなが並んで買ってたパンも買ったことがない。


正直、あの頃はみんながうらやましくて
弁当が煩わしかった。


今もあの不味い弁当は食べたくないし、実家のご飯は美味しくないのは変わらない事実だ。
けれど、母親としての彼女の気持ちは今なら痛いほどわかる。

本当まずかったけど(笑)


ありがとう。


このエッセイを読んで、そんなことを思い出した。

やっぱり胃袋は思い出でできているんだな。