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本とご飯の記録

食と本に纏わることを主に日々のありのままの私。続く限り徒然に。

遍路宿について考える

お遍路
今年のGW8日間
すべてお遍路に費やしています。

まだ明日少し歩いてまた区切るわけなのですが
今回もとてもとても学びが多くて。


色々あって、思考が全く追いついてないから稚拙な文にはなるのだけれど。


まず、大きなストレスは宿泊場所。
今回はそれにつきる。

畳からアリがわいてたり
宿のおばあちゃんがお風呂の扉バーーーンって開けてきたり
どれだけ干してないかわからない埃っぽい煎餅蒲団。
警戒して広げてみたら、ムカデ?マムシ?が飛び出してきたり。
寝ても起きても、ご飯しててもいつも虫が周りをぶんぶーん。
シャワーの水圧が弱いのなんて慣れっこで
首と足首には、ダニや虫に噛まれた跡が何ヶ所もできた。



完全にそれは私の遍路宿の選択ミスである。
そんな宿があるのも悪いとは思うのだけれど
ネットの口コミでも調べることは出来たし、自分の選択ミスである。

だから、それについて宿に文句も何もない。
むしろ、泊めていただいてありがたい。



ただ思うのは、その遍路宿から見える地方の経済情勢だ。




昨日泊めていただいた海が見える民宿。
窓からは穏やかな海が一望できて、素晴らしいロケーションだった。
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ただ、とりあえずとにかく古い。
残念ながら古い。
もう一度言う、古い。





この宿で私は無数の虫と共に生きたし、今朝寝起きでマムシと挨拶を交わした。



そして
部屋は一人では広すぎるくらい広い。

窓の桟には共に生きれなかった虫たちの亡骸がたくさんいて、複雑。




部屋は私の部屋以外にぱっと見、5つはあったかな。


店を切りもりするのは明らかに70は過ぎているご夫婦。
奥様は足を引きずって歩いている。

宿泊客は日に2組程度。
繁忙期はまだしも、来ない日もある。


そんな状態で毎日毎日布団干したり
埃をためないことなんて無理なんじゃないか?


うちの母親が3LDKの家を1人で掃除するのですら大変なのに
70もとうに過ぎたご夫婦がするのは厳しいような気がする。

そんな姿を目の当たりにしてしまうと、虫と共に生きることや、マムシとの挨拶なんて大したことではないように思えてしまう。

そして思うのは
私の支払う数千円が彼らの生活を少しでも潤す糧になってくれたらいいなということ。

もう訪れることはないかもしれないけれど、
都会育ちの世間知らずな私に色んな知らない世界があることを教えてくれてありがとうと思う。



高速道路が出来て
都会と田舎が便利につながった裏側では
国道沿いにあった民宿やドライブイン、レストランが軒並み潰れて行っている。

若い人たちは都会へ出て行き、残されたおじいさんおばあさんが
何とか食いつなぎながら
農業や漁業を伝えながら一生懸命生きてる。


もう一度言うと
もう訪れることはないかもしれない


もう一度言う。
もう訪れることはない!



けれど
遍路宿に泊まらず、BHを拠点にお遍路をするのはやはり違うと私は思う。

歩き遍路をする人間はお金は確かにかかるけれど
するならその地方にお金を落としてあげるべきだ。

歩かせていただいた道に感謝。


その道があるのはそこに暮らしてくれている人がいてこそなのだから。


世の中の生きとし生けるものに感謝。